辻本 宜子 さん (北海道)

お赤飯教室をはじめとして、豆や雑穀を使った料理教室を札幌で開催しています。雑穀は、知れば知るほど奥が深いですね。

インタビューは、札幌・豊平川、中島公園近くにある、辻本さんお気に入りのお店「Agt (あじと)」さんで行いました。今年7月に雑穀エキスパート資格を取得されたばかり、お店のスタッフ 阿部 祥磨 さんにもご同席いただきました。

=主宰されている札幌の料理教室について教えてください。
毎月1日のお赤飯教室をはじめとして、豆や雑穀を使った料理教室を開いています。お赤飯教室では、お赤飯のルーツの赤米のお話と小豆のお話から始まり、おから味噌のみそ汁、お豆腐料理、お漬物、変わりおはぎなど、日本古来からの食文化を交えて教えています。北海道だけでなく、京都や四国など、全国各地からもご参加いただくことも多いです。

=この場所「Agt」さんとの関係についてご紹介いただけますか。
今年の4月1日、まだ改装中だった2階の会場でお赤飯教室を開かせていただきました(10月にリニューアルオープン)。キッチンもあり、スタッフの阿部さんも今年、雑穀エキスパート資格を取得するという好条件がそろいました。これからは、お店から雑穀の魅力を広くお知らせできるよう、お手伝いしていきたいと思っています。

=雑穀の資格を取得しようと思ったきっかけを教えていただけますか?
主人が、韃靼そばの種を植えたのがきっかけで雑穀について興味を持ちました。韃靼そばの商品開発を友人グループと企画しましたが、あまりの苦さに断念してしまいました。しかし、その時に韃靼そばだけでなく、雑穀の魅力や可能性を強く感じたので、すぐに日本雑穀協会の資格試験を申し込みしました。

=今、取り組んでいる活動、豆サミットについて教えてください。
私の地元であり、様々な希少な地豆の産地である遠軽町において、2016年の国際マメ年に共感して「縁がある豆サミットin遠軽」を開催しました。オリンピックと同じですが、4年ぶりの開催となる来年の豆サミットは、10月30日(土)岩見沢市での開催することとなりました。遠軽開催の時には、北海道内だけでなく道外からも多くの参加者があり、また、日本雑穀協会の中西事務局長にもお越しいただき、とても感激しました。豆サミットは、参加型のイベントですので、豆の魅力を通じて一緒にワクワク、ドキドキをお伝えできればと思っています。

2016年開催「縁がある豆サミットin遠軽」にて

=雑穀の勉強に興味をお持ちの方へ向けてお願いします。
私が雑穀の勉強をしていた10年くらい前は、北海道で雑穀の商品といえば、ご飯に入れるブレンド雑穀くらいしかなかった時でした。しかし現在では、雑穀の研究も進み、機能性食品の一つとして、様々な雑穀関連商品が販売されるようになってきたと思います。ここ「Agt」さんにも魅力ある雑穀の商品がたくさん並んでいます。また、グルテンフリーや食物アレルギーに対応した食品の勉強をするときにも、雑穀の知識は役に立ちます。雑穀は、知れば知るほど奥が深いと思います。基本と正しい知識を学ぶことで、雑穀が持つ魅力が本当に良くわかります。

豆と雑穀のコーディネーター
辻本 宜子 さん

オフィシャルブログ
辻本キッチン 豆と雑穀と野菜のコーディネート

雑穀エキスパート資格 2006年取得
雑穀アドバイザー資格 2007年取得

 

 

《取材協力》
Agt 札幌市中央区南16条西4丁目1-10

 

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